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「日本の総理学」 中曽根康弘 [本・マンガ]

 物心ついた頃、テレビで「総理大臣」といえば中曽根さん、「官房長官」と言えば後藤田官房長官、だった気がする。
 彼がどういう総理大臣で、どんな政策をどんな思いで実行に移そうとしていたのか、ニュースや新聞を目にする位だったから、子供の私にはわかるはずもなかった。

 ただ、テレビや新聞というものは時の総理大臣に対してあれやこれやと注文(であればまだまし)をつけ、何か問題が起きればよってたかって攻撃し、そこで書かれたり流されたりしていることは、いささか「おもしろければ何でもアリ」な状態だということだけは子供ながらに感じていた。

 私は中曽根首相に特段の思い入れはないし、「大勲位」などと言われ、80歳をゆうに過ぎても国会議員を続ける様子にはあまりいい印象を持っていなかった。
 ただ、それにしても歳をとったあと、自分よりずっと歳の若い人から「約束は破られるためにある」などと言われる気分はどんなものだろうか、と気になりはじめ、著書を読んでおこうか、と思い立った。。

 中曽根氏の発する言葉は、「国家」だったり、「自主憲法制定」だったり、ぱっと見には過激すぎて今の世の中ではいささか「旧い」感じが否めないものもあるけれど、時の大臣のちょっとした発言だけを延々何時間も追及し続ける現在の政治家の言葉よりはずっと腑に落ちる感じがある。

 憲法改正、教育基本法の改正、と中曽根氏が思い描いていた「題材」がやっと実現する世の中になった、にしてはあまりにも世間に流通している言葉は空虚で、迷走しているように見える。
 何のための教育基本法の改正なのか、何のための憲法なのか、何のための政治家なのか、何のための行動なのか・・・。

 まさに「総理大臣になるため」に心血を注いで努力した人が、「政治家であること」を人生最大の使命として生き、一つの功績を残し、やがて時代が変わった後、老いていきながら発する言葉をリアルタイムで吸収しておくことは大切なことだと思う。

 老いた人の言葉、長い人生のフィルターを経て発せられる言葉は、やがて自分が老いていくまで、どういう人生を送るかを考える上で重要な材料になるだろう。
 それが、親からもらった命で今を生き、老いていきながら次の時代へバトンをつないでいることのよりどころになるはずだから。
 

日本の総理学 PHP新書

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